つわりがない人の特徴と割合は?流産・ダウン症との関係、受診目安を2026年版で徹底解説

目次
つわりがない人の特徴と割合は?流産・ダウン症との関係、受診目安を2026年版で徹底解説
つわりがない人の特徴と割合は?流産・ダウン症との関係、受診目安を2026年版で徹底解説
@ creator • Click to Play Video Inline
🎵 つわりがない人の特徴と割合は?流産・ダウン症との関係、受診目安を2026年版で徹底解説

妊娠がわかったのに吐き気や嘔吐がほとんどないと、「つわりがないのは大丈夫?」「赤ちゃんは順調に育っている?」「急につわりがなくなったら流産の可能性がある?」と不安になることがあります。つわりの症状が軽い人もいれば、食事や水分を取ることさえ難しくなる人もおり、妊娠初期の体調には大きな個人差があります。

厚生労働省の資料に引用された平成29年度の調査では、妊娠中に「つわり」を経験した女性労働者は66.8%でした。単純計算では約3割がつわりを経験していないことになります。ただし、調査対象や質問の定義によって割合は変わるため、すべての妊婦にそのまま当てはまる数字ではありません。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
  • 割合:平成29年度の調査では、つわり経験者は66.8%。約3割が経験していない計算になる。
  • 原因:hCGなどのホルモンや、吐き気を引き起こす物質への感受性などが関係する。つわりがない人に共通する性格や体質が決まっているわけではない。
  • 受診の目安:つわりがないことだけで流産やダウン症を判断することはできない。ただし、出血や強い腹痛などがあれば、つわりの有無にかかわらず医療機関に相談する。

【つわりがない人の特徴】共通点は体質だけでは説明できない

つわりがない人には、妊娠初期でも吐き気がほとんどない人、食欲が普段と変わらない人、眠気や胸の張りなど別の症状だけが現れる人など、さまざまなタイプがいます。

大切なのは、つわりの有無と妊娠の経過を同じものとして考えないことです。吐き気がないからといって、妊娠に伴う体の変化が起きていないわけではありません。

1.ホルモンの変化に対する反応には個人差がある

妊娠すると、体内ではホルモンの分泌や代謝などが変化します。同じように妊娠していても、吐き気や食欲の変化を強く感じる人と、ほとんど感じない人がいます。

この違いには、ホルモンの分泌量だけでなく、体が変化にどの程度反応するかも関係していると考えられています。ただし、特定の体質や性格だけで、つわりの有無を確実に予測できるわけではありません。

2.吐き気以外の妊娠初期症状が現れていることもある

つわりがないと感じていても、眠気、疲れやすさ、胸の張り、頻尿、便秘、食欲の変化などが現れる場合があります。一方で、こうした症状もほとんど自覚しない人がいます。

妊娠初期症状はすべての人に同じように現れるものではありません。妊娠検査薬で陽性になった後、吐き気がないことだけを理由に、妊娠が順調ではないと判断する必要はありません。

3.妊娠のたびに症状が違う場合もある

一人目の妊娠ではつわりが重かったのに、二人目ではほとんどなかったというケースもあれば、その逆もあります。以前の妊娠で経験した症状が、次の妊娠でも同じように現れるとは限りません。

母親や姉妹につわりが重かった人がいる場合、自分も強い吐き気を経験する可能性が高まるという研究知見はあります。ただし、家族に症状がなかったから自分もつわりがない、あるいは必ず遺伝するという意味ではありません。

つまり、つわりがない人の特徴を考える際は、「特別に健康だから」「体が強いから」「母親もつわりがなかったから」と単純に決めつけず、個人差の大きい生理的な反応として捉えることが大切です。

当時のメディア報道・掲載写真
【検証資料 1】当時のメディア報道・掲載写真(出典:osakachild.com)

【割合をデータで検証】厚生労働省の平成29年度調査では約3割が未経験

つわりがない妊婦は珍しいのでしょうか。参考になるのが、厚生労働省の資料に引用されている、妊娠・出産を経験した女性労働者1,727人を対象とした調査です。

この調査では、妊娠中に経験した症状として「つわり」を挙げた人は66.8%でした。ここから単純計算すると、つわりを経験したと回答していない人は33.2%となります。ただし、この数字は調査対象者における割合であり、日本の全妊婦を対象にした最新の全国調査と同じ意味ではありません。

確認する項目数値・内容読み取る際の注意点
調査対象妊娠・出産を経験した女性労働者1,727人全妊婦を対象にした悉皆調査ではない
つわり経験率66.8%妊娠中の症状としてつわりを経験した割合
未経験者の計算値33.2%100%から66.8%を引いた数値
医学的な意味つわりがない人も一定数いるつわりの有無だけでは胎児の健康状態を判断できない

なお、「つわりを経験していない人」と「吐き気や嘔吐を一度も感じなかった人」は、調査の質問内容によって一致するとは限りません。吐き気はなかったものの、食欲の変化や眠気などを経験した人も考えられます。

また、妊娠初期の吐き気や嘔吐は、海外の医学情報でも妊婦の半数以上に見られる一般的な症状として説明されています。米国産科婦人科学会(ACOG)は、症状が通常は妊娠9週より前に始まり、多くの人では妊娠14週ごろまでに落ち着く一方、症状の程度や期間には個人差があるとしています。

したがって、インターネットで「つわりがない人は1割」「約3割」といった異なる数字を見かけても、直ちに矛盾しているとは限りません。何をつわりと定義し、どのような人を対象に調べたのかを確認することが重要です。

【原因を医学的に解説】hCG・GDF15とつわりの関係、ピークの時期

つわりの原因は、現在もすべてが解明されているわけではありません。妊娠に伴うホルモンの変化が関係していることは知られていますが、単一のホルモンだけで症状の有無や重さが決まるわけではありません。

hCGは関係するが、数値だけで症状を説明できない

hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)は、妊娠初期に増加するホルモンです。妊娠検査薬が検出する物質でもあり、妊娠の維持に関わる重要な役割を担っています。

厚生労働省の「働く女性の心とからだの応援サイト」でも、hCGの変動とつわりが現れる時期との関係や、hCGが高くなることのある双胎妊娠などで症状が強くなる傾向が説明されています。ただし、hCGの値が高ければ必ずつわりが重い、低ければ必ずつわりがないという単純な関係ではありません。

近年注目されるGDF15と母体の感受性

つわりの仕組みを理解するうえでは、GDF15という物質も注目されています。2023年に学術誌「Nature」で発表された研究では、胎児・胎盤側に由来するGDF15と、母体がその物質にどの程度反応するかが、吐き気や嘔吐、重症の妊娠悪阻のリスクに関係することが示されました。

この研究は、つわりの強さが単純なホルモン量だけでは説明できず、妊娠前からの体内環境や母体側の感受性も影響する可能性を示しています。ただし、GDF15の測定値だけで個人のつわりの重症度を診断できる段階ではありません。

妊娠9週から11〜13週ごろに症状が強くなることも

つわりの始まりやピークには個人差がありますが、一般的な経過の目安は次のとおりです。

  • 妊娠4〜6週ごろ:吐き気や食欲の変化などが現れ始める人がいる。
  • 妊娠9週ごろ:症状が強くなっている人もいる。まだ症状がない人もいる。
  • 妊娠11〜13週ごろ:つわりのピークを迎える人がいる。
  • 妊娠14〜16週ごろ:症状が和らぎ始める人が多いが、長く続く場合もある。

これらはあくまで目安です。妊娠週数が進んでも症状が軽いままの人もいれば、妊娠中期以降まで吐き気が続く人もいます。決まった週数までにつわりが始まらなければ異常、という基準はありません。

たまひよなどの妊娠情報メディアでも、つわりの原因や程度には個人差があることが解説されています。症状の有無だけを見て妊娠の状態を判断するのではなく、定期的な妊婦健診で確認することが基本です。

活動歴および当時の関連ビジュアル記録
【検証資料 2】活動歴および当時の関連ビジュアル記録(出典:lookaside.instagram.com)

【流産・ダウン症との関係】つわりがないと赤ちゃんに問題がある?

つわりがない人にとって特に気になるのが、流産やダウン症、胎児の発育との関係です。ここでは、症状から分かることと、症状だけでは分からないことを分けて考える必要があります。

つわりがないと流産しやすいのか

吐き気や嘔吐がある妊婦では、妊娠初期の流産が少ない傾向を示した研究があります。しかし、集団における統計的な関連と、個人の妊娠経過を予測できるかどうかは別の問題です。

つわりがないから流産が近い、あるいはつわりが続いているから流産の心配がない、と判断することはできません。流産の診断には、妊娠週数や超音波検査の所見、必要に応じたhCGの測定などが用いられます。米国産科婦人科学会も、出血や腹痛などの症状を踏まえて医学的に評価することを案内しています。

つわりの有無でダウン症は分かるのか

つわりがないことや、つわりが重いことだけで、胎児がダウン症かどうかを判定することはできません。

ダウン症候群は、主に21番染色体が通常より1本多いことで起こる染色体の状態です。妊娠中の吐き気や食欲の変化は、胎児の染色体の状態を直接調べる検査ではありません。

母体血清マーカー検査などでは、ダウン症候群の妊娠で母体血中のhCGが平均的に高くなる傾向が知られています。しかし、集団の平均値に差があることと、つわりの症状から個々の胎児の染色体の状態を予測できることは同じではありません。「つわりがないからダウン症」「つわりが重いからダウン症」といった判断には医学的な根拠がありません。

染色体の状態について知りたい場合は、妊婦健診で相談し、希望や状況に応じてNIPTなどの出生前検査について説明を受ける方法があります。検査にはそれぞれ分かることと限界があるため、必要に応じて遺伝カウンセリングを利用することも選択肢です。

胎児の発育はつわりの強さでは判断できない

つわりが軽くても、胎児が順調に成長している場合はあります。逆につわりが強いからといって、胎児の発育が必ず良好だと保証されるわけでもありません。

胎児の発育は、妊婦健診で行う超音波検査などを通じて、妊娠週数に応じた成長や心拍、必要な計測値などを確認して評価します。つわりの有無だけで赤ちゃんの状態を推測し続けるより、健診で具体的な所見を確認するほうが確かな判断につながります。

【急につわりがなくなったら】受診の目安と注意すべき症状

昨日まで強かった吐き気が突然なくなると、流産ではないかと心配になる人もいるでしょう。しかし、つわりには日ごとの波があり、症状が軽くなったり、一時的に感じなくなったりすることもあります。つわりが急になくなったという変化だけでは、流産かどうかは判断できません。

症状がなくなっただけなら、まず妊娠週数と体調を確認

妊娠14〜16週ごろは、つわりが徐々に落ち着いてくる人が多い時期です。それより前であっても、症状の強さが日によって変わることはあります。

ただし、妊娠初期に急に症状が変わり、不安が強い場合は、出血や腹痛がなくても、かかりつけの産婦人科に連絡して相談して構いません。症状がなくなったことだけを理由に、自己判断で妊婦健診を中断しないことが大切です。

出血や腹痛がある場合は早めに相談する

次のような症状がある場合は、つわりの有無にかかわらず、産婦人科へ速やかに連絡してください。

  • 性器出血がある、または出血量が増えている。
  • 下腹部に強い痛みがある、特に片側に強い痛みがある。
  • 強い腹痛に加えて、めまいや失神、肩の痛みなどがある。
  • 発熱や強い体調不良を伴う。

特に、強い腹痛や多量の出血、失神などがある場合は、緊急の診察が必要になることがあります。地域の救急相談窓口や救急医療機関に連絡し、緊急性が高いときは救急要請を検討してください。

つわりがない人も妊婦健診を続ける

つわりがないと、体調が良いために妊娠している実感が薄くなることがあります。しかし、吐き気の有無は妊婦健診の必要性を左右しません。妊娠週数に応じた健診を受け、気になる変化があれば担当医や助産師に相談しましょう。

なお、つわりがなく食事を普段どおり取れる場合でも、妊娠中は食事の栄養バランスや体重の変化に気を配ることが大切です。食べられるからといって無理に食事量を増やす必要はなく、体重管理については妊娠前の体格や健診結果を踏まえて相談してください。

公の場での発言・インタビュー報道記録
【検証資料 3】公の場での発言・インタビュー報道記録(出典:minerva-clinic.or.jp)

【つわりが軽い人と重い人の違い】妊娠悪阻との見分け方

つわりは、妊娠初期に起こる吐き気や嘔吐、食欲の変化などを指す一般的な呼び方です。一方、症状が重くなり、食事や水分を十分に取れない、脱水や栄養状態の悪化を起こすなど、医学的な対応が必要になる状態は「妊娠悪阻(にんしんおそ)」と呼ばれます。

日本産科婦人科学会の「産婦人科診療ガイドライン―産科編2023」では、妊娠悪阻について、水分や栄養の補給、必要に応じた輸液などの対応が示されています。つわりの程度には個人差があるため、吐いた回数だけで判断せず、実際に飲食できているか、体重が減っていないか、脱水の兆候がないかを確認することが重要です。

受診を検討したい症状

  • 水分を飲んでも吐いてしまい、十分に飲めない。
  • 尿の量が明らかに減った、尿の色が非常に濃い。
  • 体重が急激に減っている。
  • めまいやふらつきが強く、普段どおりに動けない。
  • 吐き気や嘔吐のため、日常生活に大きな支障が出ている。

このような症状がある場合は、我慢せず産婦人科に相談してください。重症の妊娠悪阻では、点滴や薬物療法、入院による管理が必要になることもあります。

つわりが軽い人は、こうした脱水や栄養不足が起きにくい場合もありますが、つわりがないこと自体を健康状態の証明にすることはできません。反対に、つわりが重い人も、適切な治療や支援を受けることで症状の改善を目指せます。つらさを我慢することが、妊娠経過にとって望ましいわけではありません。

【つわりない人特徴】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:つわりがない人は全体の何割くらいですか?
A1:厚生労働省の資料に引用された平成29年度の調査では、妊娠中につわりを経験した女性労働者は66.8%でした。単純計算では約3割が経験していないことになります。ただし、調査対象や症状の定義によって割合は異なります。

Q2:妊娠9週になってもつわりがないのは異常ですか?
A2:つわりがないことだけで異常とは判断できません。妊娠初期症状の現れ方には個人差があり、吐き気がほとんどないまま妊娠期間を過ごす人もいます。妊婦健診を続け、気になる症状があれば担当医に相談してください。

Q3:急につわりがなくなったら流産の可能性がありますか?
A3:つわりがなくなったことだけでは流産かどうかは判断できません。症状には波があり、妊娠週数が進むにつれて落ち着くこともあります。ただし、出血や強い腹痛、めまいなどがある場合は、速やかに医療機関へ相談してください。

Q4:つわりがないとダウン症や胎児の発育に問題がありますか?
A4:つわりの有無や重さから、ダウン症や胎児の発育状態を判断することはできません。胎児の状態は妊婦健診や超音波検査などで確認します。染色体について知りたい場合は、担当医に出生前検査の選択肢を相談してください。

Q5:母親につわりがなかった場合、自分もつわりがないのでしょうか?
A5:母親や姉妹のつわり経験は、体質や遺伝的な要因を考える手がかりになることがあります。ただし、つわりの有無や重さがそのまま遺伝するわけではありません。家族の経験だけで自分の症状を予測することはできません。

まとめ:つわりの有無だけで判断せず、必要な受診を続けよう

つわりがない人は珍しいわけではありません。厚生労働省の資料に引用された平成29年度の調査では、つわり経験者は66.8%で、単純計算では約3割が経験していないことになります。妊娠初期症状の現れ方には大きな個人差があり、ホルモンの変化や体の反応の違いなど、複数の要因が関係しています。

hCGやGDF15などの研究は、つわりの仕組みを理解する手がかりになっていますが、症状の有無だけで流産やダウン症、胎児の発育状態を判断することはできません。妊娠経過を確認するには、定期的な妊婦健診が欠かせません。

急につわりがなくなっても、それだけで流産と決まるわけではありません。ただし、出血や強い腹痛、めまいなどを伴う場合は早急な受診が必要です。水分が取れない、尿が極端に少ない、体重が急に減るといった場合も、妊娠悪阻などの可能性を考えて医療機関に相談してください。

【プロの結論】 つわりがあるかないかは、妊娠の順調さを測るための確実な指標ではありません。症状がないことを過度に心配する必要はありませんが、症状がないから健診を省略してよいわけでもありません。体調の変化を観察しながら、定期健診と必要な受診を続けることが、自分と赤ちゃんの状態を確認するための確かな方法です。 (出典: つわり ない 人 特徴(Yahoo!ニュース))

つわりない人特徴
つわりない人特徴
つわりない人特徴